背景の主なパースを「立方体」に当てはめた際に、消失点が何個できるかで、一点透視、二点透視、三点透視かが決まります。
消失点とは、(立方体の中の)平行する線が遠くに(離れて)行くほど近づいていき、ついには交差してしまった、その一点のことです。皆さんの手元にある、ティッシュの箱、ディスプレイ、漫画や雑誌。平行する辺は、どこか遠くで交わるような気がしませんか?
一点透視
さて。以下の図のように、立方体を「真正面」に見たものが一点透視です。画面奥(画面中央)に消失点が一点に交わります。
二点透視
先ほどの立方体を横方向に回転させたものが、以下の図のような二点透視になります。手前左の面の上下の辺がずっと左の方で、手前右の面の上下の辺がちょっと右側で交わります。上下の辺は平行なので交わりません。
三点透視
横方向に加えて、縦方向(上下)に回転させたものが三点透視です。このような俯瞰なら画面下に消失点が、煽るような構図なら画面上に消失点が出来ます。迫力を出すには良いですね。
漫画やイラストの背景が何点透視で描かれているのか、意識してみるのも面白いですね。
番外編として、写真の消失点を探してみましょう。
こちらの写真は一点透視です。
こちらのウサギのトイレは三点透視になります。
上記のような画面外の消失点を取るのは大変です。そんな時は「消失点スナップ」を使いましょう! 使い方はこちら。
「消失点スナップ」の使い方 FireAlpaca には、「消失点スナップ」 というスナップ機能 (フリーハンドでなく、平行線や曲線など、機械的な線を描くようにブラシ方向が制限される機能) があります。 スナップ機能については[…]